日本オーストラリアン・ラブラドゥードル協会　会員規約

第１条（会員規約）
当規約は、日本オーストラリアン・ラブラドゥードル協会（以下、ALAJという）の提供するサービスを利用する全ての会員に適用されるものとする。

第２条（会員）
会員とは、ALAJの提供するサービス内容ならびに提供方法等及び会員規約を承諾した上で、入会規定に定める金額の支払いをもって、会員契約を締結した個人、団体及び法人とする。なお、入会申込者が各都道府県等で定める暴力団排除条例に規定されている暴力団の構成員または暴力団ならびに構成員と密接な関係を有する者であると認められる場合、入会審査を受け付けないものとする。

第３条（規約の変更）
ALAJは、会員の事前の了承を得ることなく、当規約を変更する場合がある。その効力はALAJが別途定める場合を除き、ALAJのホームページ上に表示する等、何らかの方法により公開した時点より生じるものとする。

第４条（譲渡禁止等）
会員は、ALAJの提供するサービスを受ける権利を第三者へ譲渡もしくは売買することはできない。名義変更、質権の設定その他の担保に供する等、ALAJが認めないそれら一切の行為は行えないものとする。

第５条（変更の届出）
会員は、ALAJへの登録内容に変更のあった場合、速やかに所定の方法にて変更の届出をするものとする。尚、届出のないことにより、会員に何らかの不利益が発生した場合でも、ALAJは一切の責任を負わないものとする。

第６条（個人情報）
個人情報とは、ALAJ会員の登録内容に含まれる氏名、住所、生年月日等、他の情報と照合することにより容易に会員を識別することのできるものであり、ALAJは自らの定める取り扱い方法に従い会員の個人情報を適切に管理するものとする。又、会員は、ALAJが外部業者を利用して郵便や何らかの物を送付する際に、守秘義務契約を取り交わす事を前提として、会員の了解を得ずに個人情報を提供する事を了承するものとする。

第７条（情報の虚偽）
会員は、ALAJに提出する書面及び情報について、虚偽のないものを提供するものとし、万一、提供された情報等に虚偽が在った場合、当該会員は全ての資格を剥奪の上、除名されるものとし、会員はこれを承諾するものとする。

第８条（退会）
会員は、ALAJの退会を希望する場合、所定の方法にて届出るものとするが、既に支払った会費等の払い戻しは一切行われない事を予め了解するものとする。尚、会員規約に基づきALAJのサービス提供を受ける権利は、一身専属性のものとし、当該会員死亡の際は、上記届出のあったものとして取り扱うものとする。ただし、団体及び法人についてはこの限りではない。

第９条（懲罰）
会員は、ALAJの会員規約または倫理規則に対して違反をした場合、別途定める金銭罰の課金ならびに支払い及び資格停止処分を含む懲罰行為を負うことを承諾するものとする。

第１０条（除名）
会員は、第三者の財産やプライバシーの侵害、又は侵害するおそれのある行為、差別もしくは誹謗中傷による名誉、又は信用を毀損する行為、公序良俗に反し、他者に不利益を与える行為を行った場合、ALAJより全ての会員資格を剥奪され、除名されるものとする。

第１１条（飼育ガイド）
会員のうち、ブリーダーとしてALAJに認定されている者（以下、認定ブリーダーという）は、ALAJに対して、購入者に渡されるものと同様の食事やトレーニング、かかりやすい病気のケアに必要な注意事項の詳細を記載した飼育ガイドを提出するものとする。又、内容を更新した場合はALAJに対して30日以内に新しい飼育ガイドを提出するものとし、常に最新版の共有を図るものとする。

第１２条（販売契約書等）
認定ブリーダーはALAJに対して、購入者に渡されるものと同様の遺伝的な欠陥に対する保証を含む交換や初期購入費の一部もしくは全額返金の実施やモラル的な支援の提供について記述された販売契約書を提出するものとする。又、内容を更新した場合はALAJに対して30日以内に新しい販売契約書を提出するものとし、常に最新版の共有を図るものとする。

尚、認定ブリーダーはオーストラリアン・ラブラドゥードル（以下、ALという）を販売する際、販売契約書と共にマイクロチップ登録申請書、健康診断書、血統証明書を購入者へ渡さなければならないものとする。

2．ALAJはAL販売後の保証期間は多様であることを容認するが、販売者の股関節及び肘関節形成不全の最低保証期間については、当該のAL誕生より2年間以上に定めなければならないものとする。

又、ALAJの会員である当該の販売者により作成される販売契約書は、保証される遺伝的な疾病を発症した犬の返却を要求してはならないが、購入者の都合による場合は、その限りではないものとする。保証の条件として、検証が不可能な条件は求めないこととする。

第１３条（売買代金の支払）
認定ブリーダーは、他のブリーダーに対して、契約書に記述されている場合を除き、7日以内に必要な書類の提供と同意された支払いを行うものとします。

第１４条（マイクロチップ）
認定ブリーダーは、マイクロチップによって全ての交配犬と出産される仔犬を恒久的に識別するものとする。

第１５条（識別番号の記載）
認定ブリーダーは、健康診断書や仔犬と成犬の登録書及び輸送手数料の請求書等、全ての書類に正確な識別番号を記載するものとする。

第１６条（股関節及び肘関節の形成不全の検査）
認定ブリーダーは、健全かつ計画的にラブラドゥードル・オリジン（以下LOという）、又はALの育成改良を行い、股関節及び肘関節の形成不全について、全ての交配犬に対して交配以前に検査するものとし、それらのALを生み出さないように細心の注意を払うものとする。また、異形成症（骨盤/肘）の診断を受けた犬の繁殖を行わないこと。

JAHD
・生後 12ヶ月以上の犬に対して適用可能である。
・合計値は最大18を合格とする。（ただし、片足は最大９とする。）
・肘のスコアは、ノーマルのみを合格とする。

OFA
・股関節検査(予備的なもの)は、生後 4ヶ月以上の犬に対して適用可能である。優良、もしくは良を合格とする。肘検査については、正常を合格とする。
・最終のOFA検査を2歳とし、スコアは、可、優良もしくは良を合格とする。肘検査については、正常を合格とする。

PENNHIP
・生後 16週間以上の犬に適用可能である。
・60以下のスコアの場合を合格とする。

第１７条（疾患検査）
認定ブリーダーは、交配対象となる全てのALについて、交配以前に下記のDNAテストによる疾患検査を実施するものとする。2016年7月1日以降に登録された全ての交配犬について検査結果を記録すること。
(1) 運動誘発性虚脱（EIC）
(2) 新生児脳症
(3) 変性ミエロパチー/変性性脊髄症（DM）
(4)進行性網膜萎縮症（prcd-PRA）

第１８条（アフェクテッド及びキャリア）
認定ブリーダーは、DNAテストによる疾患検査の結果アフェクテッドと診断されたALを交配に用いてはならないものとする。又、キャリアと診断された場合には、キャリア同士の交配は行わず、必ずクリアと診断されたALとのみ交配させるものとする。

第１９条（検査結果の提出）
認定ブリーダーは、ALAJへの登録申請に含まれる必要条件の一つとして、交配する全てのALについて、指定期間において診断された正確な股関節及び肘関節の形成不全、疾患検査によるスクリーニング結果等をALAJに提出するものとする。

第２０条（交配標準）
認定ブリーダーは、最新の股関節及び肘関節スコアの平均値を認識し、問題があると認められるALの交配は行わないものとする。又、登録の際に提出される全てのALのスコアがALAJの管理するデータベースへ記載されることを理解し、ALの遺伝性疾患を改善させる手段として、ALAJの推奨する交配標準（breed average）に従った交配を行うことを徹底し、遺伝性疾患を減少させるために努力するものとする。

第２１条（写真及び血統書の提出）
全ての会員は、ALAJへの登録ならびに転籍申請に含まれる必要条件の一つとして、ALの登録申請書を提出する際、必要書類として編集されていない写真及び正確な血統書等をALAJへ提出しなければならないものとする。

第２２条（ALAJへの登録基準）
認定ブリーダーは、交配するALとその両親犬を含む3世代の種雄と台雌の内、他団体での登録がありALAJに登録されていないALが含まれる場合、交配以前に正しい情報にて、新たにALAJへ登録するものとする。

第２３条（飼育）
全ての会員は、ALの仔犬や成犬を飼育するために必要な環境及び管理について、ALAJの定めるガイドラインに可能な限り従うものとし、必要な要件を最低限もしくはそれ以上満たすものとする。又、仔犬ならびに成犬の飼育に責任をもち放棄等は一切しないものとし、必要な場合は自ら飼い主を探し、新しい飼育者への引渡しが完了する迄は、大切に飼育管理するものとする。

第２４条（理事会承認の情報提供）
全ての会員は、ALAJ理事会の事前の承認を得ずに、ALAJ関係者の意見を表した発言、文書、ビデオ等の動画を提供せず、電子媒体上への書き込み等、自ら第三者に発信しないものとする。

第２５条（生後12週未満の仔犬情報の提供）
認定ブリーダーは、交配出産された生後12週未満の仔犬の正確な詳細情報を血統書の発行に拘わらず、ALAJへ提出するものとする。

第２６条（仔犬の登録）
認定ブリーダーは、LOやALの仔犬の登録をする際、別途定める条件で撮影された交配時の写真をALAJに提出するものとする。又、避妊去勢手術を行った場合は、証明書のコピーも提出するものとする。尚、全ての仔犬の避妊去勢については、マイクロチップにより識別管理を行うものとする。

第２７条（仔犬の情報）
認定ブリーダーは、LOやAL等の認定された交配犬を責任持って育成し、確認された遺伝的欠陥は記録すると共に、仔犬の正しい情報も保管するものとする。

第２８条（交配計画の修正）　
認定ブリーダーは、ALの生命を脅かす遺伝的欠陥に気付いた場合は、同様の遺伝的欠陥を生み出す交配を行わない様に交配計画の修正を行うものとする。

第２９条（遺伝的欠陥の届出）　
認定ブリーダーは、交配により生み出された仔犬に対して、生命を脅かす遺伝的欠陥があると診断された場合、速やかにALAJに届出るものとする。更に、種雄と台雌の名前及び登録番号を交配に関する遺伝的な健康記録構築の為に、ALAJへ知らせなければならないものとする。

第３０条（ロゴの掲載及びリンクの設定）
認定ブリーダーは、広報ならびに広告活動の実施及びウェブサイトの運営等において、全ての媒体にALAJのロゴを掲載しなければならないものとする。又、ウェブサイトには、可能な限りALAJのホームページへのリンクを掲載するものとする。

第３１条（ALAJロゴ等の取り扱い）
認定ブリーダーにおいて、ALAJ認定ブリーダーの会員資格を得られるまでは、ALAJのロゴ等の使用はできないものとする。又、認定ブリーダーは会員資格を停止もしくは取り消された場合、全ての宣伝媒体や商材、ウェブサイト等からALAJのロゴ及び認定ブリーダーと読み取れる一切のもの全てを直ちに外し、ALAJとのどのような関係をも表すことを禁止するものとする。

第３２条（登録の返還）
全ての会員は、ALAJに登録し、所有するALの死亡した際は、当該ALに関連する全ての登録情報をALAJへ返還するものとする。

第３３条（資格停止ブリーダーのAL利用禁止）
認定ブリーダーは、ALAJ認定ブリーダーの会員資格を停止もしくは取り消された他のブリーダーのALを借りた交配活動は行わないものとする。

第３４条（交配ガイドライン）
認定ブリーダーは、LOやALの交配犬を使用した交配及びグレーディングに際し、ALAJの定めるガイドラインに従うものとし、それに沿わない交配を行った場合、ALAJ認定ブリーダーの会員資格は取り消されることを承諾するものとする。

第３５条（親子鑑定による血統書の発行）　
認定ブリーダーは、ALの雌が2頭以上の雄と交尾したことに気付いた場合、両親犬を特定する為に、生まれてくる全ての仔犬に対してDNAによる親子鑑定を行うこととする。ALAJは、それら正確な交配の証明をもって血統書を発行するものとし、証明されない疑わしい仔犬については発行しないものとする。又、血統書発行依頼については、ALAJ指定の書類にて申請するものとする。

第３６条（販売価格）　
認定ブリーダーの決定するAL販売価格は、市場における競争力の維持を図るべく、関係者全員によってALの将来に亘る継続的な発展を妨げないと認識され得る範囲内で定めることとする。

第３７条（専属的合意管轄裁判所）　
ALAJと会員の間で訴訟の生じた場合は、東京地方裁判所を第一審の専属的合意管轄裁判所とする。

第３８条（準拠法）
本会員規約に関する準拠法は、日本法とする。

附　　則
1. この会員規約は2012年4月17日から実施する。
2. この会員規約は、一部修正により平成24年8月17日から実施する。
3. この会員規約は、一部修正により平成28年6月4日から実施する。
4. この会員規約は、一部修正により2022年10月21日から実施する。